子供の頃に遊んだ遠い懐かしい日を大人になってからふっと思い出すことはありませんか?
砂遊びやおままごと、フラフープを一生懸命まわしたり折り紙をおったり。
そんな様々な子供の頃の遊びの中にある、絵本の記憶。
お母さんに読んでもらったり先生に読んでもらったり、読む人によって印象の残り方も変わって子供にはそれがまた楽しくて夢中になります。
A先生は声が大きくて迫力がある、B先生は優しく読んでくれる。
お話の数もたくさんあって、1番好きな絵本が見つかった時には目をキラキラ輝かせて、またお気に入りの絵本がきける時を今か今かと待ったものです。
絵本の思い出は大人になってからも覚えているもので、好きだったものならなおさらですね。
しかし、絵本の素敵な所は、ただ子供の頃の記憶を懐かしむことができるというだけではありません。
実は様々な効能・効果があるとされています。
絵本は子供の体験の場
絵本は子供にたくさんの物語を教えてくれます。そして子供はまるで現実に起きていることのように物語に入り込みます。
自分の思いをもち、想像豊かに絵本の世界で遊んでいるのです。こうして主体性が生まれます。
絵本の世界で遊んだ子供は感情や感性が豊かに育ち、同時に注意力・集中力、イメージ力・創造力などの力がつきます。
他にもまだまだ紹介しきれないほどの効能がありますが、それはまたの機会に。
絵本を読む大人にも
これまでは、絵本が子供に与えてくれることについてお話しました。
ここからは、絵本を読む側にも嬉しい効能があるというお話をしていこうと思います。
絵本を子供に読み聞かせることで子供の表情がコロコロ変わるのを見て和む、そんな幸せな時間。
経験されたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、読む側にもたらしてくれる幸せはそれだけじゃなかったのです。
子供に絵本を読み聞かせている時に、読み手の脳ではある変化が起きています。
その変化とは、ホルモンが出ているということ。
「オキシトシン」という愛情伝達物質であるホルモンが脳に出ているのです。
もう少しわかりやすく言いますと、このホルモンは疲れをとってくれるホルモン。
マッサージを受けて気持ちいいな~っと感じている時に出ているホルモンなんです。
親子関係にも大切
今回は子供だけではなく読み手にもたらしてくれる効能を紹介しました。
聞き手と読み手の双方に素敵な贈り物をくれる絵本は、親子のコミュニケーションや親子関係の改善にも大活躍です。
ぜひ、絵本を手にとってみてはいかがでしょうか。
遠いあの日に読み聞いた絵本を、大人になってから見てみるのも、また新しい発見があるかもしれませんね。